懐かしい痛み、甘い記憶 by おにぎりん
[ 2018/12/15(Sat) 13:04:37 ]
仁井さん、こんにちは。
物語「におい」、良かったですよ! 夏の思い出の物語を冬の朝に読みました。 遅くなって失礼しました。 ただ、大人の仁井さんが帰省したかのように読み始めたので、 小学5年−のくだりで、急に少女になりました。(笑)
「暖簾にね、おじいちゃんを感じたんよ」
って言葉が、ホロホロッときました。 人は、些細なところから、 好きなひとを、好きなことを、 感じられるものなのですね。 嫌いなひとや嫌いなことも、またしかりですが。
そう思ったら、 もっと沢山、もっと細やかに、 「におい」を感じ取れる人になりたいと思いました。
阿字ヶ浦の温泉に、私のお気に入り、 ひのきの露天風呂があります。
自分が生まれ育った古い家では、家の中ではなく、 離れ小屋にお風呂場がありました。
木の枠でできたお風呂。 まるで曲げわっぱを大きくしたような楕円形の樽。 すき間風の入るガラス窓の外の夜空を、 のぼせるまで、いつまでも眺めていました。
今、この温泉の、ひのきの香りと その木肌がお湯に浸かって柔らかくなった感じは、 私には、郷愁です。
そして年の瀬になるといつも、 中島みゆきさんの「ホームにて」を 聴きたくなります。
少々早いですが、 次も、佳きー年になりますよう。
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