慢性疲労症候群 by ティー
[ 2010/08/10(Tue) 14:31:34 ] [ Mail ]
はじめまして。母(62歳)のことですが、ギランバレー症候群に3、4年前にかかり、症状は固まったのですが、自律神経失調症で筋力が弱く持続力がなくすぐ疲れます。外に外出はほとんど無理ですがそこそこ回復しある程度の事はできるので2年前くらいから訪問リハビリと掃除だけヘルパーさんにお願いして父と二人で過ごしています。 それが1ヶ月程前に高熱を出し、近くの総合病院で受診し、血液など検査してもらいましたが特に異常がなく、長引くようなら大きな病院で精密検査を受けるように言われました。 解熱剤をもらい薬をのんでいました。薬でかゆみがあったらしいのですが出された分は飲んでいたそうです。体力がなく病院の待合に座るだけでも疲れるので精密検査は受けたくないと言われました。 病院の薬がなくなってから市販薬風邪薬を飲んでいると熱っぽさ、しんどさも軽減されるそうです。 最初のころよりは少しずつましになってるそうですがしんどいと大半が寝て過ごし、寝ても疲れる、のどにたんが絡むがたんが出ないと咳をしたり、匂いにも敏感で、光がまぶしい、動くと疲れる、動悸などでTVやネットで見た慢性疲労症候群の症状にぴったりで心配しております。1年前の引越し、6月の白内障手術、今年は暑い中に庭に出たりしていたそうで、本人は夏バテでギランバレー症候群のこともあり治りが人より遅いだけといいます。 昨日内科に往診も受けましたが脈が速いけど、特に異常はないそうで市販薬が解熱作用が多く入っているので徐々に減らすなどして、様子を見てよくならないようならまた呼んでほしいと言われました。 市販薬を飲まないとしんどいそうで量を減らし飲んでいます。 本人的には少しずつでも良くなってるし、もう1ヶ月もしたら良くなるし、イミダペプチドのドリンク剤を買って飲み家で過ごしているといいます。 精密検査を受けないと分からないと思いますが慢性疲労症候群の可能性はあるのでしょうか? どのくらいの期間様子を見ればいいのでしょうか? 精密検査を受けるとしたら、どんな検査なのでしょうか? イミダペプチドを飲むくらいで良くなるのでしょうか? 長くなりましたがご回答宜しくお願いします。
Re: 慢性疲労症候群 by 今村
[ 2010/08/11(Wed) 12:21:09 ]
慢性疲労症候群の診断基準は症状的に、少なくとも6ヵ月以上の期間持続ないし再発を繰り返す(50%以上の期間認められること)。から始まります。 ?:病歴、身体診察、臨床検査を精確に行い、慢性疲労をきたす疾患を除外する。ただし、抗アレルギー薬などの長期服用者とBMIが40を超える肥満者に対しては、当該病態が改善し、慢性疲労との因果関係が明確になるまで、CFSの診断を保留し、経過観察する。また、気分障害(双極性障害、※精神病性うつ病を除く)、不安障害、身体表現性障害、線維筋痛症は併存疾患として扱う。 (※妄想や幻覚を伴ううつ病の場合に、精神病性うつ病と呼ばれる)
?(I)の検索によっても慢性疲労の原因が不明で、以下の4項目を満たす。
1. この全身倦怠感は新しく発症したものであり、急激に始まった 2. 十分休養をとっても回復しない 3. 現在行っている仕事や生活習慣のせいではない 4. 日常の生活活動が発症前に比べて50%以下になっている。あるいは疲労感のため、月に数日は社会生活や仕事ができず休んでいる
III 以下の自覚症状と他覚的所見10項目のうち5項目以上を認める。
1. 労作後疲労感(労作後休んでも24時間以上続く) 2. 筋肉痛 3. 多発性関節痛(腫脹はない) 4. 頭痛 5. 咽頭痛 6. 睡眠障害(不眠、過眠、睡眠相遅延) 7. 思考力・集中力低下 8. 微熱 9. 頚部リンパ節腫脹(明らかに病的腫脹と考えられる場合) 10. 筋力低下((8)(9)(10)の他覚的所見は、医師が少なくとも1か月以上の間隔をおいて 2回認めること)。 が一応の目安です。疑わしければ除外診断目的で感染・免疫系検査、神経・内分泌・代謝系検査や頭部の検査を行います。 既往にギランバレーがありますので、まず神経内科主治医とよく相談をされることをお勧めします。 イミダペプチドの効能は現用ではまだ明らかではありません。
|