国家資格講座受講者狙い詐欺、教材販売会社長ら逮捕(読売新聞)
国家資格講座の受講経験者を狙い「名簿から名前を削除すれば、今後一切受講費用は請求されない」などと偽って名前の抹消手続き料名目で、1人当たり約50万円をだまし取ったとして、広島県警生活環境課などは31日、「日本マネジメントリサーチ」と同「ケーエム総合出版」両社の元社員ら計6人を詐欺容疑で逮捕した。両社の銀行口座には、約2000人から計10億円が振り込まれており、県警は余罪があるとみて追及する。
調べでは、入手した宅建や行政書士など国家資格講座の受講者名簿をもとに、広島県内の男性会社員(40)ら4人に「以前受けた資格講座が継続されたままなので名前が名簿に残っていて、このままだと今後も受講費が請求される。名簿から名前を抹消するには手続き料が必要」と電話をかけ、計190万円を同社の銀行口座に振り込ませた疑い。
元受講者らが資格講座の勧誘や受講費請求の電話に困っていることに目を付け、全国の民間教育機関を監督、指導しているように装って信用させていた。 |