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No Title by リンカーン [ 2015/02/10(Tue) 23:38:53 ]
それは黒魔法と白魔法が盛んだった時代・・・
ドラゴンとナイトとウィザードとエルフの時代・・・
数多くの王と王妃、王子や王女たちがいたファンタジーの時代・・・
全ての凶悪な物と、それに立ち向かい戦う正義の者がまだ存在していた時代・・・
歴史書からは、いくら探しても見つからないのが当たり前な王国があった。
その名はアデン。


アデン王国には賢王と呼ばれる【デコン王】が住んでいた。
彼は賢明な王だったが、常に多くの戦争に苦しめられていた。
そして、その戦争によって彼はすでに5人の息子を失っていた。

そんなある日、彗星のように現れたのが 「赤い髪のライオン」と呼ばれる英雄【デュークデフィール】だった。
彼の働きにより戦争は幕を閉じ、デコン王は彼を養子にして一人娘【ガドリア】と結婚をさせ、彼に王位を継承させる。
しかし、王位を引き継いだ「デュークデフィール」は突然に死を迎え、3歳の息子【デポロジュ】と、まだ20歳にもならないガドリア王妃が後に残ることとなった。

デュークデフィールの葬儀の日、嵐の中、一人の騎士が現れる。
自身をデュークデフィールの従兄弟と呼ぶ、【ケンラウヘル】そのひとだ。

リネージュのすべての物語は、ガドリアがケンラウヘルに一目惚れした事から始まる。
ガドリアとケンラウヘルは結婚する事となり、ケンラウヘルはアデンの王位を占めるようになり、やがて人々はケンラウヘルを「反王」あるいは「黒の王」と呼ぶようになる・・・。

ガドリアは自身も知らないうちにケンラウヘルを深く愛するようになるが、それにより自身の息子デポロジュが危くなることは理解していた。
そこで、彼女は前王デュークデフィールの血盟5人衆の一人である「義理の騎士」【バルセン】に息子を任せる。

そんな中、「月の騎士」と呼ばれる【ジリアン】が大魔導師【ハーディン】の伝言を伝えるためにデポロジュの前に現れる。
会話の最中に突然ケンラウヘルの部下が襲いかかり、バルセンはデポロジュを避難させ、ジリアンとある契約を結んで黙って殺される。
その契約とは、「ジリアンが永遠にデポロジュの守護騎士として残るという事。その条件で息子の一人をエルフ族に捧げる。」という事だった。
その後、バルセンの家族はエルフ属に預けられた次男【アートーン】を残し、全員抹殺されてしまう。

時に、デポロジュの年齢 9歳と3ヶ月。
無事に大魔導師ハーディンの元に逃げのびたデポロジュは、そこでハーディンの弟子であり、特別な幸運が付いて回る【ゾウ】と出会うことになる。

他方、デポロジュとデュークデフィールの血盟5人衆に常に不安を感じていたケンラウヘルは、部下である【ケレニス】にハーディンを殺すことを命じる。
ケレニスは愛するケンラウヘルの命を受けてハーディンを死に導き、ハーディンは彼の弟子のゾウにテレパシーでデポロジュと共に【グンター】が住んでいる「話せる島」に行くことを命令し、忽然と姿を消す。



6年が経ち、反王ケンラウヘルは常に領土拡張を続け、一度も敗れたことがなかった。
しかし、絶えず続く戦争に必要な軍備のための高い税金、子を失った数多くの民たちの怨嗟、そして、傭兵たちのアデン王国内での横暴、うち続く干ばつ・・・。
民の反王への反感は、日増しに高まっていた。

ここに、デポロジュとの運命の絆に縛られたもう一人の人物が現れる。
それは、インナドリル領地の領主の娘である【イシルロテ】姫だ。

イシルロテはインナドリルの姫たちの伝統的な「婚約者を自分で審査する」という伝統に則って家を出て、あてのない旅に出る。
デポロジュの三番目の守護騎士である「白鳥の騎士」であり、彼の婚約者であるイシルロテの旅はこうして始まった。



やがて、デポロジュは無事に16歳になる。
彼は話せる島のグンターの試験に最年少で合格し、グンターは彼に赤い騎士のマントと赤い騎士の剣を与え、世界の外に出るように命じる・・・。

天才魔術師であり、幸運のウィザードと呼ばれるゾウも「話せる島」の大魔導師【ゲレン】の弟子として日々を過ごしていたが、ゲレンからもう教えることがなく、デポロジュと共に旅に出ることを勧められ、彼らは再び意気投合して旅に出ることにする。

デポロジュは赤い騎士の名誉と多くの人々の信頼を得たまま、ゾウはゲレンから世界最高のウィザードの[オウーディン]が生涯を込めて作った魔法書を得て、6年ぶりに島を出ることとなった。
Re: by リンカーン [ 2015/02/10(Tue) 23:40:42 ]
続きはまた来週(*´ω`*)
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