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どーも! by garakutanaito [ 2009/02/07(Sat) 21:51:06 ]
やしる太おにいさーん!
また、新たな質問です。これは、ウィキでもしらべたんですが、チンプンカンプンなのです↓↓
では、いきますよー?

コウモリダコってなにさ?(・A・)
教えてください、やしる太おに(以下略
Re: どーも! by やしる太 [ 2009/02/11(Wed) 23:18:47 ] [ Home ]
なかなか(色んな意味で)ディープなご質問ありがとうございます↑↑(笑)深海の生物の知識はなかなかないもので、十分な回答ができるか分からないですが、早速調査結果を報告したいと思いますw


●○ コウモリダコ(Vampyroteuthis)
頭足類 >コウモリダコ目 >コウモリダコ科
現存種はウ゛ァンピロテウティス・インフェルナリスの1種のみ

彼らは約600m〜900mに生息する、いわゆる深海の生物です。深海に住む生き物といえば、まるで地球外生物のような奇妙かつグロテスク(ぁw)なイメージがありますが、このコウモリダコも例にはずれず不思議な姿をしています(´ε`;)

[姿かたち]
(※この投稿のURL部分をクリックしてください)
youtubeにてコウモリダコの映像を見つけたので参考までに…

うぅん。映像でみるとさらにグロ…神秘的な姿をしていますよね(笑) 赤褐色の身体にぎょろっとした大きな目。一見タコのようにも見えますが、頭の部分についた大きなヒレを見るとイカのようにも思えます。特徴的なのは足の間にある膜!これは外套膜(がいとうまく)と呼ばれるものなのですが、その内側は黒く腕を広げるとまるでコウモリガサのようですΣ(っ゜Д゜;)っ コウモリガサっぽいタコみたいな形の生き物だからコウモリダコ…覚えやすい事この上ないネーミングですねw

大きさは、脚を含めた大きさが10cm〜30cmと意外と小さな生き物です。目のある頭部から生えた8本の脚の他に2本の触手(白っぽいグルグルしたヤツ)のような持っている他、ひれの付け根・8本の脚の先端に強い光を放つ発光器を持っています。体長よりも長く伸びる2本の触覚は餌を捕まえる為のものではなく知覚を持ち、餌を持つ為のフィラメント(感覚器)だと言われています。ちなみに血の色は青…ガクブル

[タコ?イカ?]
和名でコウモリ“ダコ”と呼ばれる彼らですが、実は英名では“Vampire Squid(吸血イカ)”っと…“イカ”と呼ばれています。
タコ?イカ?どっちが正解なの?(。´・ω・) 正解は…「どっちでもありません」 タコとイカの特徴をあわせ持つコウモリダコは、 実はタコとイカに分かれる前のご先祖様の仲間で、コウモリダコという単独の種類だったんです!!
コウモリダコの仲間はタコやイカが生まれるずっと昔、中生代ジュラ紀に繁栄し、当時は色々な種類のコウモリダコがいたと考えられています。肺魚やシーラカンスのようにいわゆる【生きた化石】ですね(*´ω`*)!

イカの特徴もタコの特徴も兼ね備えたスーパーご先祖様ですが、どちらかというとタコの身体の構造に近いと言われています。
Re: どーも! by やしる太 [ 2009/02/11(Wed) 23:20:28 ] [ Home ]
[コウモリダコにできないこと]
× 墨袋がないため、イカやタコのように墨を吐く事ができません;
× イカのように体内に送り込んだ海水を漏斗(ろうと)から噴射してジェット機のように進む…という事ができません;(頭部にあるヒレを羽ばたかせて泳ぎます⇒身体の2倍の距離を約1秒程度で進む)
× タコやイカのように活発な色素がなく、体色を明るくしたり暗くしたりして身を隠す事ができません;

捕食者へのリーサルウエポンがことごとく使えないコウモリダコ…orz 一体どうやって身を守っているのでしょうか?
その謎は次のカテゴリへつづく…w

[生息場所]
↑でも少し触れていますが、コウモリダコは約600m〜900mの深海に生息しています。この600m〜900mとは、深海(中層)の中でも低酸素層(OMZ)と呼ばれ、0.22ml/ℓ…と酸素の含有量がとても少なく、生物が安定して生息するには厳しい場所ですΣ(・ω・ノ)ノ なんでわざわざそんな場所で…?と思うかもしれませんが、“住めば都”とはよく言ったもの(w)捕食者から逃げる術をあまり持っていない彼らにとって、この場所は安住の地なのです!!

低酸素層でも、代謝速度の遅い彼らにかかれば モーマンタイ! また、ヘモシアニンという物質によって、酸素を効率的に体内に輸送できたり、少ない運動量でも浮いていられたりもするのです。 「防御できなくたって、敵がいなきゃ大丈夫だも〜ん♪」まったくです(笑)

[防御手段]
いくら捕食者が少ないとはいえ、中層を通る生物がいるのも確かです。有名なところだとマッコウクジラなど…(;^ω^)

コウモリダコ!! ご先祖の維持を見せます!!

…というわけで、多少は防御手段を兼ね備えています。

・ 秘儀!パイナップル姿勢ッ!!
コウモリダコは危険を感じるとスカート部分を裏返し、身体を包むように丸くなります。脚の裏側には鉤状の爪がたくさんついているので、まるでパイナップルのようにトゲトゲのボールになるのです!!うぅん。痛そうですねw

・ 深海といえばこれ!強烈なフラッシュ!!
コウモリダコの特徴として強い光りを放つ発光器を持つと↑でも書いたように、捕食者に襲われた時、コウモリダコはフラッシュのように光を点滅させ自分の姿を不明瞭にします。発光バクテリアによる発光ではないので、強く長く光る事ができます(2分以上発光可能)。また、9分ほど光る事できる身体のサイズほどの発光雲と呼ばれる、粘着性の発光液を分泌する事ができ、捕食者の目をごまかしその間に深海の暗闇に身を隠します。


調べれば調べるほど、エイリアン的な感覚に陥ってしまうコウモリダコですが(´ε`;) 昔の姿形を今にとどめる数少ない“生きた化石”なのです。昔はこんな生き物がたくさん海にいたと考えるとちょっと不気味であり、楽しくもありますよね(笑)もしかすると、深海には誰も知らない不思議で奇妙な生き物がこっそりといるかも… まさに、深海のロマンですネ!!
Re: どーも! by garakutanaito [ 2009/02/13(Fri) 19:11:21 ]
やしる太おにいさーん!ありがとうございますぅ(TAT)
コウモリダコすごいっすね(コーフン
タコじゃないんですね、コウモリダコって言うくらいですからねぇ・・・
さらに、血の色が青って・・・バケモンっすね^^;

見つかっているのが一種ってゆうことはですよ・・・
探せばいるのかもしれんのですねぇ?
見つけてみたいですよね(*´ω`*)

その防御手段もすごいですよね(。´・ω・)
とげとげボールになっちゃったり、光ったり・・・
光る軟体動物なんて、聞いた事ないですもん。

やしる太サンの言うとおり、動物ってゆうのは調べれば調べるほどいろんなことが分かりますね(´∀`)

このような子供の質問にやさしく、分かりやすく、教えてくれるのは先生じゃ無理ですよ(*´ω`*)

これからも頑張ってくださいぃ!
あと、自分もネコ飼ってるんで、ネコに関することもいっぱい知っててそんなトコでも尊敬しています(´∀`)!
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