LPから授業の終末を変える by kozoon
[ 2019/04/12(Fri) 22:22:05 ]
久々にみると反応がありました。うれしいですね。 では,前回の続き・・・ 授業終末は,一般的に「まとめ」とか「振り返り」を行っています。では,この「まとめ」と「振り返り」はどう違うのでしょうか。「まとめ」は,学習内容のまとめです。ですから,そこには,比較的に客観的で,知的な側面が強くでた言葉になるでしょう。「振り返り」は,その授業を振り返った感想です。ですから,比較的に主観的で,情意的な側面が強くでた言葉になるかと思います。あえて,こんな分け方をしてみました。 ということは,まとめと振り返りには,明確な違いがあり,そこには,まとめ→振り返りという順序性も明確にあることが分かります。また,振り返りまで達することで,学習内容が自分事になっていくことも見えてくるでしょう。まとめで終わってしまう授業は,極端な言い方をすれば,無味乾燥な感じさえしてしまうことになります。(言い過ぎかな?) なので,最近は,「振り返り」をノートに書かせるようにしてます。感想なので,なんでもいいのです。ですから,「まとめ」はみんな同じことを書いていますが,「振り返り」は,一人ひとり違うのです。 すると,一人ひとり違うからこそ,互いに交流したくなります。私は,これが,LPの中の「教える」段階の一つかな?と思っています。学習内容そのものを教えるのではなく,学習内容を踏まえた「自分の考え」を教えるのです。こうすることによって,学習内容が,情意的な部分とつながり,より記憶がエピソード化されるのではないかと考えているのです。 こんなことを考えていると,ふと気づいたことがあります。それは,これまで導入に費やす教材研究が多くなかったか?ということです。日頃,多忙な中にで,授業の準備・実践をしています。すると,授業前に考えるのは,どうやって導入を行おうか,どうやってめあてを設定しようか,ということばかりを考えていたように思います。もちろん,これも大事です。むしろ,その段階を教師誰しも踏むべきだろうと思います。でも,終末は,その流れに任せたり,やや強引にまとめたり,といったことが多かったように思うのです。もっと言えば,まとや振り返りもなく,時間切れになって終わってしまうこともしばしば。。。これでは,興味を抱いたとしても,確かな力までは至ってはいないでしょう。改めて,終末をじっくりと考えることの大切さに気づきました。もっと言えば,授業は,終末から逆向き設計をしなければならないのです。 以上,LPから,授業を考えるシリーズでした!!
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